費用効果分析 計画・算出シート

比較する選択肢と共通のアウトカム指標を最初に確定することが、分析全体の品質を左右します。ICERの算出前に、費用と効果データの根拠を必ず記録してください。

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EvalCompass Worksheet

費用効果分析 計画・算出シート

手法: 費用効果分析(Cost-Effectiveness Analysis)
比較する選択肢と共通のアウトカム指標を最初に確定することが、分析全体の品質を左右します。ICERの算出前に、費用と効果データの根拠を必ず記録してください。

基本情報

分析の前提を記入する

この項目の記入例(仮想例)

説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。

事業名・介入名
申請支援A/B
分析の視点(提供者側/社会的視点)
提供者側
比較対象(コンパレーター)
現行A案
アウトカム指標(自然単位)
追加申請完了者数
分析期間
1年以内の同一期間
作成者・作成日
担当A/2026年7月(仮想)

記入理由: 通常実施に対する追加効果で単位を揃えます。

選択肢ごとの費用・効果データ

各選択肢の費用とアウトカムをそれぞれ記入する

この項目の記入例(仮想例)

説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。

選択肢名直接費用合計間接費用(あれば)総費用アウトカム量(自然単位)費用データの出典
A10万円0円(提供者視点外は別記)10万円10人仮想費用
B16万円0円(提供者視点外は別記)16万円20人仮想費用

記入理由: 利用者時間を含めない視点の限界を記します。

選択肢名直接費用合計間接費用(あれば)総費用アウトカム量(自然単位)費用データの出典

CER・ICER算出

費用効果比と増分費用効果比を記入する

この項目の記入例(仮想例)

説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。

比較ペア(A vs B)費用の差(ΔC)効果の差(ΔE)ICER(ΔC÷ΔE)採用する閾値採択判断
B vs A6万円10人6,000円/追加1人未設定。関係者の機会費用・予算を検討この表だけでは採択未決定

記入理由: 無根拠な閾値を設定しません。

比較ペア(A vs B)費用の差(ΔC)効果の差(ΔE)ICER(ΔC÷ΔE)採用する閾値採択判断

費用の内訳(主要選択肢)

費用の過少計上を防ぐため項目を網羅的に確認する

この項目の記入例(仮想例)

説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。

費用カテゴリ含める/含めない金額根拠・算出方法
人件費・研修・運用含めるB合計16万円仮想見積合計。実分析では内訳と重複を確認

記入理由: 必要費用が漏れていないか点検します。

費用カテゴリ含める/含めない金額根拠・算出方法

感度分析設定

主要なパラメータの変動幅と感度分析の方法を記録する

この項目の記入例(仮想例)

説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。

Bの追加申請完了者を15人とすれば、Aとの差5人でICERは12,000円/人。効果差の不確実性を優先して検討する。

記入理由: 費用だけでなく効果の感度を示します。

完成チェック

この項目の記入例(仮想例)

説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。

  • ☑ 確認済み: 比較対象(コンパレーター)の設定根拠を記述した
  • ☑ 確認済み: 全選択肢に同一のアウトカム指標を適用している
  • ☑ 確認済み: 人件費・研修費・システム費用を費用に含めた
  • ☑ 確認済み: 効果データの因果帰属の限界を明記した
  • ☐ 未確認: ICERの閾値とその根拠を明示した
  • ☑ 確認済み: 感度分析を実施し結果を記載した

記入理由: 一律の採択閾値は設定していません。効果が観察差に留まる場合の限界を併記します。

記入前に、使いどころと完成条件を確認

費用効果分析 計画・算出シートは、費用効果分析を会議や個人作業で実行に移すための入力シートです。手法全体の期間は「計画例:2週間〜3ヶ月(アウトカムデータの収集・分析を含む)」を参考に、規模・体制に合わせて見積もります。分かる欄から仮置きし、未確定事項を次の確認課題として残してください。

このシートが役立つ場面

  • 同一目標を達成する複数の介入・プログラムの費用効率を比較し、最も効率的な手段を選びたいとき
  • 予算制約のもとで限られた資源をどの介入に優先配分するかを判断するとき
  • 保健・医療・教育分野でアウトカムの貨幣換算が倫理的・政治的に受け入れられにくいとき

参加者と準備

評価担当者(経済分析主担当)、プログラム担当者(費用データ提供)、統計担当(効果量推計)。医療・教育等の分野専門家のレビューを得ることが望ましい。

判断に使う資料、既存データ、関係者の認識差を持ち寄ると記入が進みます。

記入の順番

  1. 1. 基本情報分析の前提を記入する
  2. 2. 選択肢ごとの費用・効果データ各選択肢の費用とアウトカムをそれぞれ記入する
  3. 3. CER・ICER算出費用効果比と増分費用効果比を記入する
  4. 4. 費用の内訳(主要選択肢)費用の過少計上を防ぐため項目を網羅的に確認する
  5. 5. 感度分析設定主要なパラメータの変動幅と感度分析の方法を記録する
  6. 6. 完成チェック

完成の目安

  • 費用・効果データ一覧表(選択肢別)
  • CER・ICER算出表
  • 感度分析(確率的感度分析のコスト効果平面・CEAC)

レビュー時の注意

  • ICERの比較対象(基準線)の選択が不適切だと全体の結論が変わる。「現状何もしないこと」と「既存の最良手段」では全く異なるICERが出る
  • 効果データの観察研究に基づく場合、セレクションバイアスの補正が不十分なまま報告されるケースが多い。効果の過大推計がICERを人工的に低くする
  • 費用に実施コスト(人件費・研修費・システム整備費)を含め忘れ、見かけ上の費用対効果が良くなる「費用の過少計上」
記入済みの仮想例を読む(入力内容は変わりません)
仮想例・実績ではありません

説明用の仮想例です。A案とB案を同じ対象と期間で比べ、追加的な申請完了者を効果とする仮想例です。

基本情報

事業名・介入名
申請支援A/B
分析の視点(提供者側/社会的視点)
提供者側
比較対象(コンパレーター)
現行A案
アウトカム指標(自然単位)
追加申請完了者数
分析期間
1年以内の同一期間
作成者・作成日
担当A/2026年7月(仮想)

記入理由: 通常実施に対する追加効果で単位を揃えます。

選択肢ごとの費用・効果データ

選択肢名直接費用合計間接費用(あれば)総費用アウトカム量(自然単位)費用データの出典
A10万円0円(提供者視点外は別記)10万円10人仮想費用
B16万円0円(提供者視点外は別記)16万円20人仮想費用

記入理由: 利用者時間を含めない視点の限界を記します。

CER・ICER算出

比較ペア(A vs B)費用の差(ΔC)効果の差(ΔE)ICER(ΔC÷ΔE)採用する閾値採択判断
B vs A6万円10人6,000円/追加1人未設定。関係者の機会費用・予算を検討この表だけでは採択未決定

記入理由: 無根拠な閾値を設定しません。

費用の内訳(主要選択肢)

費用カテゴリ含める/含めない金額根拠・算出方法
人件費・研修・運用含めるB合計16万円仮想見積合計。実分析では内訳と重複を確認

記入理由: 必要費用が漏れていないか点検します。

感度分析設定

Bの追加申請完了者を15人とすれば、Aとの差5人でICERは12,000円/人。効果差の不確実性を優先して検討する。

記入理由: 費用だけでなく効果の感度を示します。

完成チェック

  • ☑ 確認済み: 比較対象(コンパレーター)の設定根拠を記述した
  • ☑ 確認済み: 全選択肢に同一のアウトカム指標を適用している
  • ☑ 確認済み: 人件費・研修費・システム費用を費用に含めた
  • ☑ 確認済み: 効果データの因果帰属の限界を明記した
  • ☐ 未確認: ICERの閾値とその根拠を明示した
  • ☑ 確認済み: 感度分析を実施し結果を記載した

記入理由: 一律の採択閾値は設定していません。効果が観察差に留まる場合の限界を併記します。

判断で間違えやすいこと

各案の平均比率の差をICERとする

見直し方: 費用の差を効果の差で割る

理由: ICERは比率同士の引き算ではないためです。

効果が小さくても費用が少なければ必ず採用する

見直し方: 失う効果と節約費用、機会費用を検討する

理由: 安いことだけでは目的への貢献を判断できないためです。

内容更新: 資料確認日: (AI照合を含む)人の監修記録なし説明用の仮想例あり編集方針・確認範囲このページを引用訂正したい箇所を伝える

参照資料と確認箇所

  1. Developing NICE guidelines: Incorporating economic evaluation
    National Institute for Health and Care Excellence
    参照箇所
    Presentation of results / incremental approach
    本文との対応
    選択肢の比較では総費用/総効果だけでなく、適切な比較案間の費用と効果の増分を確認します。
    資料確認日: (AI照合を含む)

このページの引用情報

評価コンパス編集.「費用効果分析 計画・算出シート」. 評価コンパス, 2026-09-13更新. https://evalcompass.jun-nakatani.com/worksheets/cea/
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更新履歴
  • — 定義と適用条件の出典を確認し、仮想事例、判断理由、全欄の記入例を追加。未確認の歴史・普及に関する断定を整理。 既存の手順・留意点も点検し、固定的な人数・閾値や制度の一般化を調整。