手法を比較する

候補を2つ並べて、特徴の違いを確認できます。3つ目の候補へ入れ替えることもできます。

初期表示の2手法は比較の操作例です。候補は最大3件まで選べます。

比較項目
ロジックモデル設計・セオリー
何を整理するか

事業で使う資源、活動、直接の産出、対象者の変化を関連づけ、成果に至る仮説と確認する点を整理する図です。図の完成だけで因果効果が証明されるわけではありません。

目指す変化と、それに至る経路・前提を明示する方法です。活動を実施すれば成果が出ると考えた理由を、確認可能な仮説として整理します。

必要な参加者・体制

事業担当者・現場スタッフ・管理職・対象者の代表など。人数は対話のしやすさと必要な視点から決める。

プログラム設計者・評価担当者・主要ステークホルダー・受益者代表。ファシリテーター1〜2名+6〜15名が計画例として。大規模プログラムでは複数回のワークショップ

得られる成果物
  • ロジックモデル図(一枚)
  • 前提条件・外部要因リスト
  • 指標候補リスト
  • アウトカム・パスウェイ図
  • 前提条件・根拠リスト付きの ToC ナラティブ文書
  • 中間アウトカム指標リスト
使う前に確かめること
  • 事業の因果効果を数値で推定することが主目的の場合は、図とは別に効果を確かめる評価設計が必要です。
  • 関係者の見方が異なるのに、合意した唯一の因果経路として固定してしまう使い方。
  • 変化の理由を一切検討せず、活動日程だけを整理する場合は、まず実施計画を作る。
  • 経路を一度決めたら変更できないものとして扱う場合。複雑な事業では変化に応じた更新が必要。
期間・費用・長所・限界も比較する
比較項目
ロジックモデル設計・セオリー
難易度・費用

難易度:初級 / 費用:低

難易度:中級 / 費用:低

期間

概算例(規模・体制で調整):数時間〜2日(関係者ワークショップ形式を推奨)

概算例(規模・体制で調整):1〜3日(複数回のワークショップ+文書化を含む)

こんな時に使う
  • 新規事業の企画段階で、活動と成果のつながりを関係者と整理したい
  • 評価計画の立案時に、どの段階の何を測定すべきかを決めたい
  • 助成金申請・事業報告で、事業の意図を一枚で説明したい
  • 既存事業の見直しで、効果が出ない原因がどの連鎖の切れ目にあるかを探りたい
  • 複数機関・コミュニティが関与する複雑な社会変化プログラムを設計・評価するとき
  • 「なぜこのアプローチが効果的か」という根拠を関係者や資金提供者に示す必要があるとき
  • 長期の変化目標に向けた中間段階の道筋を可視化したいとき
  • ロジックモデルが「活動→産出」レベルで止まっており、より深い変化の仮説を掘り下げたいとき
長所
  • 専門知識がなくても着手でき、関係者の共通言語になる
  • 評価指標・評価クエスチョン設定の土台として直接使える
  • 一枚で事業の全体像を説明でき、資金提供者への説明に強い
  • 事業の弱い仮定(飛躍)を早期に発見できる
  • 「なぜ変化が起きるか」の因果仮説を明示するため、評価クエスチョンの質が向上する
  • プログラムの前提条件と限界を早期に可視化し、失敗リスクを低減できる
  • 多機関・多セクターのパートナーシップにおける共通理解の構築に有効
  • 変化の長期的な経路を描くため、中間評価のマイルストーン設定に直結する
限界
  • 単純な一方向の図だけでは、変化の分岐や循環を見落とす場合がある。必要な関係を補い、読みやすさとのバランスを取る。
  • 「作って終わり」になりやすく、更新されないと形骸化する
  • モデル上の論理が現実に機能している保証はない(あくまで仮説)
  • 図と根拠の詳しさを目的に合わせないと作成負担が増える。小規模事業では主要な経路と前提に絞って始められる。
  • 前提条件が多すぎると複雑になり、実務使用に耐えない図が生まれやすい
  • 社会変化の複雑性を過度に単純化するリスクがあり、モデルが現実を誘導する危険性がある

別の候補を探すときは手法一覧、問いから選び直すときは手法選択ナビをご利用ください。

比較表から採否を判断する

同じ難易度でも必要な専門性は異なります。数値の高低だけで決めず、答えたい問いに対応するか、必要な前提を満たすかを各手法の参照資料で確認してください。

評価の問いから見直す

このページの引用情報

評価コンパス編集.「手法を比較する」. 評価コンパス, 2026-10-09更新. https://evalcompass.jun-nakatani.com/compare
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更新履歴
  • — 2手法を並べ、3つ目の候補と切り替えて確認する比較画面へ変更。
  • — 向かない場面・必要な体制・成果物を含む比較へ拡張。
  • — 選択した手法をURLに保持し、重複選択と難易度・費用の表示を改善。
  • — 比較条件の見方と参照資料への案内、引用情報を追加。