WORKSHEET GUIDE
記入前に、使いどころと完成条件を確認
内容分析 コードブック・信頼性確認シートは、内容分析を会議や個人作業で実行に移すための入力シートです。所要の目安は1〜3週間。分かる欄から仮置きし、未確定事項を次の確認課題として残してください。
このシートが役立つ場面
- 大量の自由記述回答・文書・報告書を体系的にカテゴリ分類し、頻度・傾向を把握したいとき
- 複数のコーダーが分担して分析する必要があり、分析の再現性を担保したいとき
- 政策文書・会議議事録・メディア報道を時系列や主体別に比較分析するとき
参加者と準備
分析リード1名+コーダー1〜3名(信頼性確認のため複数名が理想)。大規模データではコーダー訓練専任担当を設ける。
判断に使う資料、既存データ、関係者の認識差を持ち寄ると記入が進みます。
記入の順番
- 1. 基本情報分析の枠組みを記入する
- 2. コーディングフレーム(コードブック本体)各カテゴリの定義・判断基準・典型例を記入する
- 3. コーダー間信頼性の確認信頼性サンプルのコーディング結果と一致率を記録する
- 4. 不一致箇所の検討記録コーダー間で一致しなかった箇所について議論した結果を記録し、コードブックの改訂に活かす
- 5. 完成チェック
完成の目安
- コードブック(カテゴリ定義・判断基準・典型例)
- コーダー間信頼性係数(Cohen's kappa / Krippendorff's alpha)
- カテゴリ別度数・割合一覧表(量的内容分析)
レビュー時の注意
- コードブックの不十分な定義による恣意的コーディング — 困難を述べている発言という曖昧なカテゴリは判断がコーダーによって異なる。判断基準と典型例・非典型例をコードブックに明記する
- 信頼性係数を算出せずに報告 — kappa やalphaの値なしに複数名でコーディングしたと記述するだけでは信頼性の根拠を示せない
- カテゴリの相互排他性の欠如 — 1つのテキスト単位が複数カテゴリに属しうる設計では集計が複雑になる。コーディング単位とカテゴリ構造を事前に精緻化する
EvalCompass Worksheet
内容分析 コードブック・信頼性確認シート
手法: 内容分析(Content Analysis)
コードブックの品質がそのまま分析の信頼性を決めます。カテゴリの定義は誰が読んでも同じ判断ができることを目標に、典型例と非典型例を必ず記入してください。
基本情報
分析の枠組みを記入する
コーディングフレーム(コードブック本体)
各カテゴリの定義・判断基準・典型例を記入する
| カテゴリID | カテゴリ名 | 定義(1〜2文) | 典型的な例(引用) | 非典型・除外例 | 判断が難しいケースの扱い |
|---|---|---|---|---|---|
コーダー間信頼性の確認
信頼性サンプルのコーディング結果と一致率を記録する
| カテゴリ名 | コーダーAの件数 | コーダーBの件数 | 一致件数 | kappa / alpha | 評価(0.61以上を目標) |
|---|---|---|---|---|---|
不一致箇所の検討記録
コーダー間で一致しなかった箇所について議論した結果を記録し、コードブックの改訂に活かす