デルファイ法 実施管理シート
ラウンドごとの回答と理由を整理します。合意・終了条件と匿名性の範囲を事前に定め、少数意見と離脱状況も記録してください。シート内の回答率やIQRの数値は設計例です。
デルファイ法 実施管理シート
基本情報
デルファイ調査の基本設定
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
- 調査テーマ・目的
- 相談支援指標の優先順位(仮想)
- ラウンド番号
- 第2ラウンド
- パネル総数・回答数
- 8人・8人回答
- 実施期間
- 2026年9~10月
- 調査担当者
- 調査担当A
記入理由: 構成と回答数を各回で記録します。
質問項目一覧(ラウンド2以降)
各項目の評価結果(中央値・四分位範囲)と合意水準を記録する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| 項目番号 | 質問・指標項目の内容 | 中央値 | 四分位範囲(Q1–Q3) | 合意水準(高/中/低) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 本人が希望する支援に接続できた割合 | 4 | 4~4.5 | 高:本例の事前基準「中央値4以上かつIQR1以下」を満たす |
記入理由: 統計値は明記した8個の仮想評点から計算します。
| 項目番号 | 質問・指標項目の内容 | 中央値 | 四分位範囲(Q1–Q3) | 合意水準(高/中/低) |
|---|---|---|---|---|
重要な少数意見の記録
合意から外れた意見・理由を匿名で記録する(次ラウンドのフィードバックに含める)
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
記入理由: 高い評点でも意味の異論を残します。
収束判断メモ
今ラウンドで収束した項目・次ラウンドに持ち越す項目・終了判断の根拠を記録する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
記入理由: 数値は普遍的基準ではなく本調査の設計例です。
運営品質チェック
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
- ☑ 確認済み: 全パネルへの匿名性が確保されている
- ☑ 確認済み: 前ラウンドの統計情報(中央値・四分位)をフィードバックした
- ☑ 確認済み: 少数意見の理由をフィードバックに含めた
- ☐ 未確認: 各回の回答率の分母と離脱状況を記録し、事前に定めた参加維持の目安と最終パネルの十分性を確認した
- ☑ 確認済み: 収束基準(例: IQR≤1.5)を事前に設定している
記入理由: パネル間は匿名、研究担当は連絡先を管理する設定です。匿名の範囲を明記します。 今回8人中8人の回答は記録していますが、各回の分母・離脱状況と最終パネルの十分性を確認した記録はこの例にないため、参加維持の項目は未確認のままにします。
記入前に、使いどころと完成条件を確認
デルファイ法 実施管理シートは、デルファイ法を会議や個人作業で実行に移すための入力シートです。手法全体の期間は「計画例:2〜4ラウンド×2〜4週間/ラウンド(合計1〜3ヶ月)」を参考に、規模・体制に合わせて見積もります。分かる欄から仮置きし、未確定事項を次の確認課題として残してください。
このシートが役立つ場面
- 地理的・時間的に分散した専門家パネルからコンセンサスを得たい場合
- 評価指標・判断基準の妥当性について専門家の見解をシステマティックに集約したい
- 対面グループ討議が難しい状況での構造化された意見集約
参加者と準備
問いに必要な専門性や経験を持つパネルと調査管理者。人数は必要な視点と実施条件から決め、参加者間・管理者に対する匿名性の範囲を明示する。
判断に使う資料、既存データ、関係者の認識差を持ち寄ると記入が進みます。
記入の順番
- 1. 基本情報デルファイ調査の基本設定
- 2. 質問項目一覧(ラウンド2以降)各項目の評価結果(中央値・四分位範囲)と合意水準を記録する
- 3. 重要な少数意見の記録合意から外れた意見・理由を匿名で記録する(次ラウンドのフィードバックに含める)
- 4. 収束判断メモ今ラウンドで収束した項目・次ラウンドに持ち越す項目・終了判断の根拠を記録する
- 5. 運営品質チェック
完成の目安
- ラウンドごとの集計結果(中央値・四分位範囲)
- 合意された指標/基準リスト
- 収束プロセスの記録
レビュー時の注意
- 「専門家」の定義が曖昧なまま選定すると、特定の利害・立場に偏ったパネルになる — 選定基準を明文化する
- ラウンド間の回答率が下がりデータの代表性が失われる — 参加者への定期的な連絡・謝礼の仕組みが必要
- フィードバックで中央値だけ示し、少数意見の理由を伝えないと、多数派への同調が過度に起きる
記入済みの仮想例を読む(入力内容は変わりません)
以下は説明用の仮想例です。実務者・利用経験者からなる8人が、候補指標の重要度を1~5で評定します。
基本情報
- 調査テーマ・目的
- 相談支援指標の優先順位(仮想)
- ラウンド番号
- 第2ラウンド
- パネル総数・回答数
- 8人・8人回答
- 実施期間
- 2026年9~10月
- 調査担当者
- 調査担当A
記入理由: 構成と回答数を各回で記録します。
質問項目一覧(ラウンド2以降)
| 項目番号 | 質問・指標項目の内容 | 中央値 | 四分位範囲(Q1–Q3) | 合意水準(高/中/低) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 本人が希望する支援に接続できた割合 | 4 | 4~4.5 | 高:本例の事前基準「中央値4以上かつIQR1以下」を満たす |
記入理由: 統計値は明記した8個の仮想評点から計算します。
重要な少数意見の記録
記入理由: 高い評点でも意味の異論を残します。
収束判断メモ
記入理由: 数値は普遍的基準ではなく本調査の設計例です。
運営品質チェック
- ☑ 確認済み: 全パネルへの匿名性が確保されている
- ☑ 確認済み: 前ラウンドの統計情報(中央値・四分位)をフィードバックした
- ☑ 確認済み: 少数意見の理由をフィードバックに含めた
- ☐ 未確認: 各回の回答率の分母と離脱状況を記録し、事前に定めた参加維持の目安と最終パネルの十分性を確認した
- ☑ 確認済み: 収束基準(例: IQR≤1.5)を事前に設定している
記入理由: パネル間は匿名、研究担当は連絡先を管理する設定です。匿名の範囲を明記します。 今回8人中8人の回答は記録していますが、各回の分母・離脱状況と最終パネルの十分性を確認した記録はこの例にないため、参加維持の項目は未確認のままにします。
判断で間違えやすいこと
平均が高いので専門的に正しい指標と断定する
見直し方: パネルの構成と合意の範囲、異論を併記する
理由: 合意は妥当性の自動的な証明ではないためです。
反対者が離脱して意見がそろったことを収束とする
見直し方: 継続回答者と離脱状況を分けて確認する
理由: 参加者の変化だけで一致が増えることがあるためです。
参照資料と確認箇所
- RAND Methodological Guidance for Conducting and Critically Appraising Delphi PanelsDmitry Khodyakov, Sean Grant, Jack Kroger, Melissa Bauman / RAND · 2023
- 参照箇所
- Chapter 2: What Delphi Is; Chapter 3: Level of Anonymity, Stopping Criteria; Chapter 5: Consensus; p.37 Panelist Flow and Attrition Across Rounds; p.47 DCAT item 8
- 本文との対応
- 匿名性の範囲と終了条件を募集前に設計し、回答の集約と理由を次のラウンドへ返します。 各回の参加率と分母、離脱状況、最終パネルの十分性を説明します。
このページの引用情報
更新履歴
- — 出典に対応した説明へ更新し、手法固有の仮想記入例・判断例と更新履歴を追加。
- — 内容確認 FW-08 に基づき、断定・固定条件または記入シートと例の不整合を最小修正。入力欄の数・順序・ラベル・セクション構造を維持。未確認資料の確認状態は変更していない。
- — 限定追調査FW-U01〜U05に基づき、分析方式・記録期限・人数の適用範囲と、回答率チェックの前提を明確化。既存入力欄は維持し、数値目安自体を誤りと断定していない。


