地理空間分析・GISマッピング計画シート
地図化する前に、何を判断するための地図かを決めます。個人住所や小地域データを扱う場合は、秘匿処理と公開範囲を必ず確認してください。
地理空間分析・GISマッピング計画シート
基本情報
分析の目的と対象地域を記入
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
- 事業名
- 地域相談(仮想)
- 対象地域
- A・B地区
- 地図で答えたい問い
- 対象者あたりの到達が低い地区はどこか
- 分析担当者
- 分析担当A
- データ管理責任者
- 管理担当B
記入理由: 件数と率の用途を区別します。
使用データ
位置情報と背景属性を整理する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| データ名 | 位置情報の種類 | 集計単位 | 属性項目 | 個人情報リスク |
|---|---|---|---|---|
| 地区別利用集計 | 地区コード | 地区 | 利用人数・期間 | 少数セルからの推測 |
| 対象人口集計 | 地区コード | 同じ地区境界 | 対象者数・基準日 | 利用データとの結合に注意 |
記入理由: 個人住所を地図に出さない設計です。
| データ名 | 位置情報の種類 | 集計単位 | 属性項目 | 個人情報リスク |
|---|---|---|---|---|
分析計画
作成する地図・指標を記入する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| 分析・地図 | 目的 | 必要データ | 正規化・集計方法 | 出力形式 |
|---|---|---|---|---|
| 利用率の塗り分け | 地域間の到達比較 | 利用人数・対象者数 | 利用者/対象者×100。分母時点を確認 | 集計地図と元表 |
| 利用人数の比例記号 | 相談量の把握 | 利用人数 | 実人数の重複を除く | 別地図 |
記入理由: 表示したい量に応じて表現を選びます。
| 分析・地図 | 目的 | 必要データ | 正規化・集計方法 | 出力形式 |
|---|---|---|---|---|
公開・秘匿方針
地図をどこまで公開できるかを記述
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
記入理由: 秘匿の要否は固定人数だけでなく公開環境から検討します。
完成チェック
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
- ☑ 確認済み: 人口・対象者数などで正規化する指標を検討した
- ☐ 未確認: 位置情報の精度と欠損を確認した
- ☐ 未確認: 個人情報・再識別リスクを確認した
- ☑ 確認済み: 地図の限界と読み方を注記する方針がある
記入理由: 位置情報の欠損と再識別の点検は実データ取得後です。
記入前に、使いどころと完成条件を確認
地理空間分析・GISマッピング計画シートは、地理空間分析・GISマッピングを会議や個人作業で実行に移すための入力シートです。手法全体の期間は「計画例:数日〜3週間(データ整備・ジオコーディング・可視化を含む)」を参考に、規模・体制に合わせて見積もります。分かる欄から仮置きし、未確定事項を次の確認課題として残してください。
このシートが役立つ場面
- サービス利用者、施設、支援拠点、地域資源の分布を見たい
- 地域差や到達できていないエリアを評価したい
- 自治体・保健・教育・防災・地域福祉の事業評価で空間的な偏りを確認したい
参加者と準備
評価担当者、GIS・データ担当者、現場責任者、個人情報管理者。QGIS等の基本操作スキルがあるとよい
判断に使う資料、既存データ、関係者の認識差を持ち寄ると記入が進みます。
記入の順番
- 1. 基本情報分析の目的と対象地域を記入
- 2. 使用データ位置情報と背景属性を整理する
- 3. 分析計画作成する地図・指標を記入する
- 4. 公開・秘匿方針地図をどこまで公開できるかを記述
- 5. 完成チェック
完成の目安
- サービス到達マップ
- 地域別利用率・資源配置分析
- 空白地域と改善候補リスト
レビュー時の注意
- 見栄えの良い地図を作るだけで、評価クエスチョンに答えていない
- 件数を人口あたりの到達率と混同しない。目的に応じて件数・率・密度を選び、分母と集計範囲を明示する。
- 個人住所を細かく表示し、再識別リスクを生む
記入済みの仮想例を読む(入力内容は変わりません)
説明用の仮想例です。2地区の対象者と利用者を仮想に設定した例です。
基本情報
- 事業名
- 地域相談(仮想)
- 対象地域
- A・B地区
- 地図で答えたい問い
- 対象者あたりの到達が低い地区はどこか
- 分析担当者
- 分析担当A
- データ管理責任者
- 管理担当B
記入理由: 件数と率の用途を区別します。
使用データ
| データ名 | 位置情報の種類 | 集計単位 | 属性項目 | 個人情報リスク |
|---|---|---|---|---|
| 地区別利用集計 | 地区コード | 地区 | 利用人数・期間 | 少数セルからの推測 |
| 対象人口集計 | 地区コード | 同じ地区境界 | 対象者数・基準日 | 利用データとの結合に注意 |
記入理由: 個人住所を地図に出さない設計です。
分析計画
| 分析・地図 | 目的 | 必要データ | 正規化・集計方法 | 出力形式 |
|---|---|---|---|---|
| 利用率の塗り分け | 地域間の到達比較 | 利用人数・対象者数 | 利用者/対象者×100。分母時点を確認 | 集計地図と元表 |
| 利用人数の比例記号 | 相談量の把握 | 利用人数 | 実人数の重複を除く | 別地図 |
記入理由: 表示したい量に応じて表現を選びます。
公開・秘匿方針
記入理由: 秘匿の要否は固定人数だけでなく公開環境から検討します。
完成チェック
- ☑ 確認済み: 人口・対象者数などで正規化する指標を検討した
- ☐ 未確認: 位置情報の精度と欠損を確認した
- ☐ 未確認: 個人情報・再識別リスクを確認した
- ☑ 確認済み: 地図の限界と読み方を注記する方針がある
記入理由: 位置情報の欠損と再識別の点検は実データ取得後です。
判断で間違えやすいこと
件数の多い地域はアクセスが良いとみなす
見直し方: 対象人口や必要性、移動条件も確認する
理由: 人口が多いだけでも件数は増えるためです。
住所の点をそのまま公開する
見直し方: 集計と秘匿の単位を先に決める
理由: 支援の利用や属性が個人と結び付くおそれがあるためです。
参照資料と確認箇所
- Normalization for choropleth mapsHeather Smith/Esri · 2025
- 参照箇所
- Video #1: Choropleth maps versus graduated symbols; Video #2; Video #3
- 本文との対応
- 地図上の件数と率を区別し、位置情報の公開による識別リスクを検討します。
- Technical Note on the inclusion of hard-to-reach populations and children in evaluationsSofiya Yuvshanova/UNICEF ECARO · 2025
- 参照箇所
- Executive summary; Table 2: Dimensions of equity-focused evaluations
- 本文との対応
- 地図上の件数と率を区別し、位置情報の公開による識別リスクを検討します。
このページの引用情報
更新履歴
- — 定義と適用条件の出典を確認し、仮想事例、判断理由、全欄の記入例を追加。未確認の歴史・普及に関する断定を整理。 既存の手順・留意点も点検し、固定的な人数・閾値や制度の一般化を調整。


