ゴールフリー評価 実施チェックシート
このシートは依頼者側と評価者側が別々に管理します。【依頼者記入欄】と【評価者記入欄】を明確に分け、評価完了まで情報を共有しないでください。
ゴールフリー評価 実施チェックシート
【依頼者記入欄】情報管理計画
評価者に開示しない情報と、その管理方法を記録する(評価完了まで評価者に見せない)
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| 開示しない情報の種類 | 保管・管理方法 | 開示解禁のタイミング |
|---|---|---|
| 公式成果目標と目標値 | 依頼者が管理し評価者用資料から分ける | 実際の効果の記録を確定した後 |
記入理由: 調査に必要な安全情報や連絡先は除外しません。
| 開示しない情報の種類 | 保管・管理方法 | 開示解禁のタイミング |
|---|---|---|
【評価者記入欄】独立ニーズアセスメント
事業目標を参照せずに実施した受益者・地域のニーズ調査の結果を記入する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| ニーズの内容 | 対象グループ | ニーズの根拠(情報源) | 重要度(高/中/低) |
|---|---|---|---|
| 無理なく地域の人と接点を持てること | 参加者・参加を見送った人 | 任意聞き取りで確認する経験 | 高 |
記入理由: 公式目標とは独立してニーズを検討します。
| ニーズの内容 | 対象グループ | ニーズの根拠(情報源) | 重要度(高/中/低) |
|---|---|---|---|
【評価者記入欄】観察された効果一覧
プログラムが生じさせた全ての変化を、意図的・非意図的を問わず記録する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| 観察された効果・変化 | 対象グループ | ポジティブ/ネガティブ | 情報源・根拠 |
|---|---|---|---|
| 顔見知りができた | 参加者 | ポジティブ | 本人の語り・同意のある相手の確認 |
| 毎回の参加を断りにくいと感じた | 元参加者 | ネガティブ | 辞退した人の任意聞き取り |
記入理由: 良い変化と負担の両方を記録します。
| 観察された効果・変化 | 対象グループ | ポジティブ/ネガティブ | 情報源・根拠 |
|---|---|---|---|
【評価者記入欄】ニーズへの貢献評価
各効果がニーズアセスメントで特定したニーズをどれだけ満たしているかを評価する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| 効果・変化 | 対応するニーズ | 貢献度(高/中/低/マイナス) | 評価の根拠 |
|---|---|---|---|
| 顔見知りの増加 | 地域との接点 | 中 | 接点は増えたが継続性は未確認 |
| 参加を断りにくい | 無理のない参加 | マイナス | 辞退の自由に関わる懸念がある |
記入理由: 評価者の好みではなく経験とニーズを照合します。
| 効果・変化 | 対応するニーズ | 貢献度(高/中/低/マイナス) | 評価の根拠 |
|---|---|---|---|
【評価完了後】目標との照合(任意)
評価者が評価を完了した後、依頼者が目標情報を開示し、比較する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
記入理由: 目標との照合で予想外の負担を消しません。
記入前に、使いどころと完成条件を確認
ゴールフリー評価 実施チェックシートは、ゴールフリー評価を会議や個人作業で実行に移すための入力シートです。手法全体の期間は「計画例:事業規模による。目標情報なしでの評価設計に追加で1〜2週間の準備を要する」を参考に、規模・体制に合わせて見積もります。分かる欄から仮置きし、未確定事項を次の確認課題として残してください。
このシートが役立つ場面
- 事業の非意図的効果・副作用(ポジティブ・ネガティブ両方)を網羅的に把握したいとき
- 説明責任評価で、実施機関の自己申告目標に評価が縛られないようにしたいとき
- 目標設定が恣意的である可能性があり、独立した外部評価が求められるとき
参加者と準備
外部評価者(事業目標に接触していない独立した人物)。依頼者側は情報管理の担当者を指定する
判断に使う資料、既存データ、関係者の認識差を持ち寄ると記入が進みます。
記入の順番
- 1. 【依頼者記入欄】情報管理計画評価者に開示しない情報と、その管理方法を記録する(評価完了まで評価者に見せない)
- 2. 【評価者記入欄】独立ニーズアセスメント事業目標を参照せずに実施した受益者・地域のニーズ調査の結果を記入する
- 3. 【評価者記入欄】観察された効果一覧プログラムが生じさせた全ての変化を、意図的・非意図的を問わず記録する
- 4. 【評価者記入欄】ニーズへの貢献評価各効果がニーズアセスメントで特定したニーズをどれだけ満たしているかを評価する
- 5. 【評価完了後】目標との照合(任意)評価者が評価を完了した後、依頼者が目標情報を開示し、比較する
完成の目安
- 独立ニーズアセスメント記録
- 観察された効果の全体リスト(意図的・非意図的)
- ニーズへの貢献評価レポート
レビュー時の注意
- 「目標を知らない」という形式を守りながら、評価者が実質的に目標を推測して目標達成度評価をしてしまう
- ニーズアセスメントを省略し、評価者の主観的判断で「これが良い変化」と決めてしまう
- 完全なGFEを目指して情報管理が複雑になり、評価チームのコミュニケーションが機能不全になる
記入済みの仮想例を読む(入力内容は変わりません)
以下は説明用の仮想例です。評価者に成果目標を知らせず、地域交流会の参加者と不参加者の経験を調べます。
【依頼者記入欄】情報管理計画
| 開示しない情報の種類 | 保管・管理方法 | 開示解禁のタイミング |
|---|---|---|
| 公式成果目標と目標値 | 依頼者が管理し評価者用資料から分ける | 実際の効果の記録を確定した後 |
記入理由: 調査に必要な安全情報や連絡先は除外しません。
【評価者記入欄】独立ニーズアセスメント
| ニーズの内容 | 対象グループ | ニーズの根拠(情報源) | 重要度(高/中/低) |
|---|---|---|---|
| 無理なく地域の人と接点を持てること | 参加者・参加を見送った人 | 任意聞き取りで確認する経験 | 高 |
記入理由: 公式目標とは独立してニーズを検討します。
【評価者記入欄】観察された効果一覧
| 観察された効果・変化 | 対象グループ | ポジティブ/ネガティブ | 情報源・根拠 |
|---|---|---|---|
| 顔見知りができた | 参加者 | ポジティブ | 本人の語り・同意のある相手の確認 |
| 毎回の参加を断りにくいと感じた | 元参加者 | ネガティブ | 辞退した人の任意聞き取り |
記入理由: 良い変化と負担の両方を記録します。
【評価者記入欄】ニーズへの貢献評価
| 効果・変化 | 対応するニーズ | 貢献度(高/中/低/マイナス) | 評価の根拠 |
|---|---|---|---|
| 顔見知りの増加 | 地域との接点 | 中 | 接点は増えたが継続性は未確認 |
| 参加を断りにくい | 無理のない参加 | マイナス | 辞退の自由に関わる懸念がある |
記入理由: 評価者の好みではなく経験とニーズを照合します。
【評価完了後】目標との照合(任意)
記入理由: 目標との照合で予想外の負担を消しません。
判断で間違えやすいこと
ゴールフリーなので判断基準も不要とする
見直し方: 対象者のニーズと実際の変化を照合する
理由: 目標を伏せても価値判断の根拠は必要だからです。
安全手順まで伏せる
見直し方: 保護・同意に必要な情報は共有し、目標情報だけを管理する
理由: 先入観を抑える工夫が危害を増やしてはならないためです。
参照資料と確認箇所
- APA Dictionary of Psychology: goal-free evaluationAmerican Psychological Association
- 参照箇所
- goal-free evaluation
- 本文との対応
- 公式目標に関する予備知識を制限し、実際の効果と意図しない負の側面に注意を向けます。
このページの引用情報
更新履歴
- — 内容照合で確認した記述・手順を訂正(U10)。入力欄の順序・数・ラベル・セクション構造を維持。
- — 出典に対応した説明へ更新し、手法固有の仮想記入例・判断例と更新履歴を追加。


