サクセスケースメソッド 実施シート
Step 1〜2とケース選定基準はサーベイ実施前に準備してください。Step 3のケース選定はサーベイ結果を確認してから記入します。「成功の定義」を事前に決めておくことが調査の質を決定します。
サクセスケースメソッド 実施シート
Step 1:評価フォーカスの設定
この評価で確認する「期待された行動変容」と「その組織への価値」を記入する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
- 研修名
- 評価計画研修(仮想)
- 期待した行動変容(具体的に)
- 作成した案を職場会議で使う
- その行動変容がもたらす組織価値
- 収集する情報を具体的に決める
- 成功の定義(どんな状態を「成功」とするか)
- 会議で案を検討し、収集項目と担当を決めた状態
- 評価担当者・実施期間
- 評価担当/2026年10~11月
記入理由: 成功を自己満足と区別します。
Step 2:識別サーベイ設計
参加者に送る識別用アンケートの設問案を記入する(5〜10問以内・回答5分以内が目標)
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| 設問番号 | 設問文 | 選択肢形式(はい/いいえ/4段階等) |
|---|---|---|
| 1 | 計画案を会議で使いましたか | 使用・未使用・使用機会なし |
| 2 | その結果、収集する項目と担当が決まりましたか | 決定・一部決定・未決定 |
記入理由: 抽出に使える行動と結果を尋ねます。
| 設問番号 | 設問文 | 選択肢形式(はい/いいえ/4段階等) |
|---|---|---|
Step 3:インタビュー対象の選定記録
サーベイ結果から成功群・失敗群を選定した根拠を記録する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| 対象者ID(匿名) | 成功群/失敗群 | 選定根拠(サーベイ回答の特徴) | インタビュー日時 |
|---|---|---|---|
| A01 | 成功群 | 会議で使用し項目と担当を決定 | 2026年10月15日(仮想) |
| A02 | 失敗群(未活用) | 案は作成したが会議機会なし | 2026年10月16日(仮想) |
記入理由: 既存の群名を使いつつ、本人の失敗と決めつけない説明を添えます。
| 対象者ID(匿名) | 成功群/失敗群 | 選定根拠(サーベイ回答の特徴) | インタビュー日時 |
|---|---|---|---|
Step 4:インタビューガイド
成功群・失敗群それぞれのインタビューで使う主要な質問を記入する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| 対象群 | インタビュー質問 |
|---|---|
| 成功群 | どの場面で使い、どんな記録が残っていますか |
| 未活用群 | 使おうとした場面と、利用を妨げた条件は何ですか |
記入理由: 成果と背景を資料で確認できるようにします。
| 対象群 | インタビュー質問 |
|---|---|
Step 5:成功・失敗ストーリー記録
インタビュー後に各事例のストーリーをまとめる(何をした・何が可能/妨げにした・成果)
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
記入理由: 語りだけでなく使った文書や機会を確かめます。
Step 6:促進・阻害要因と提言
全インタビューから共通する転移の促進要因と阻害要因を整理し、改善提言を記入する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| 要因の種類(促進/阻害) | 具体的な要因 | 頻度(複数事例で確認) | 改善提言 |
|---|---|---|---|
| 促進 | 会議前の上司との調整 | 2例中1例で確認 | 研修前に職場での検討機会を相談 |
| 阻害 | 議題にする場がない | 2例中1例で確認 | 短い共有会など代替機会を用意 |
記入理由: 頻度は選定した2例の範囲に限定します。
| 要因の種類(促進/阻害) | 具体的な要因 | 頻度(複数事例で確認) | 改善提言 |
|---|---|---|---|
記入前に、使いどころと完成条件を確認
サクセスケースメソッド 実施シートは、サクセスケースメソッドを会議や個人作業で実行に移すための入力シートです。手法全体の期間は「計画例:全体で2〜6週間。アンケートに1週間、インタビューに1〜2週間、分析・報告に1〜2週間」を参考に、規模・体制に合わせて見積もります。分かる欄から仮置きし、未確定事項を次の確認課題として残してください。
このシートが役立つ場面
- 研修後の職場転移(Behavior, Level 3)を迅速・低コストで確認したいとき
- 「研修は良かったが現場で活かされていない」状況の原因を診断したいとき
- 研修設計の改善に必要な具体的な情報(障壁・成功要因)を短期間で得たいとき
参加者と準備
評価担当者、成果や利用状況が対照的な参加者、必要に応じて状況を確認できる上司や関係者。人数は事例の多様性と確認の深さから決める。
判断に使う資料、既存データ、関係者の認識差を持ち寄ると記入が進みます。
記入の順番
- 1. Step 1:評価フォーカスの設定この評価で確認する「期待された行動変容」と「その組織への価値」を記入する
- 2. Step 2:識別サーベイ設計参加者に送る識別用アンケートの設問案を記入する(5〜10問以内・回答5分以内が目標)
- 3. Step 3:インタビュー対象の選定記録サーベイ結果から成功群・失敗群を選定した根拠を記録する
- 4. Step 4:インタビューガイド成功群・失敗群それぞれのインタビューで使う主要な質問を記入する
- 5. Step 5:成功・失敗ストーリー記録インタビュー後に各事例のストーリーをまとめる(何をした・何が可能/妨げにした・成果)
- 6. Step 6:促進・阻害要因と提言全インタビューから共通する転移の促進要因と阻害要因を整理し、改善提言を記入する
完成の目安
- 参加者サーベイ結果(識別用)
- 成功ストーリー集(事例数は対象に応じて決める)
- 失敗ストーリー集(事例数は対象に応じて決める)
レビュー時の注意
- アンケートを研修効果の詳細測定に使おうとして設問が多くなり、回答率が下がる — SCMアンケートは「識別」が目的
- 成功事例だけを収集し、失敗事例を省略する — 失敗側のインタビューが最も重要な改善情報を含む
- インタビュアーが成功の原因を研修に帰属させようとし、職場環境・マネジャー要因を見落とす
記入済みの仮想例を読む(入力内容は変わりません)
以下は説明用の仮想例です。評価計画研修の受講者12人から、活用の条件が対照的な2人を選びます。
Step 1:評価フォーカスの設定
- 研修名
- 評価計画研修(仮想)
- 期待した行動変容(具体的に)
- 作成した案を職場会議で使う
- その行動変容がもたらす組織価値
- 収集する情報を具体的に決める
- 成功の定義(どんな状態を「成功」とするか)
- 会議で案を検討し、収集項目と担当を決めた状態
- 評価担当者・実施期間
- 評価担当/2026年10~11月
記入理由: 成功を自己満足と区別します。
Step 2:識別サーベイ設計
| 設問番号 | 設問文 | 選択肢形式(はい/いいえ/4段階等) |
|---|---|---|
| 1 | 計画案を会議で使いましたか | 使用・未使用・使用機会なし |
| 2 | その結果、収集する項目と担当が決まりましたか | 決定・一部決定・未決定 |
記入理由: 抽出に使える行動と結果を尋ねます。
Step 3:インタビュー対象の選定記録
| 対象者ID(匿名) | 成功群/失敗群 | 選定根拠(サーベイ回答の特徴) | インタビュー日時 |
|---|---|---|---|
| A01 | 成功群 | 会議で使用し項目と担当を決定 | 2026年10月15日(仮想) |
| A02 | 失敗群(未活用) | 案は作成したが会議機会なし | 2026年10月16日(仮想) |
記入理由: 既存の群名を使いつつ、本人の失敗と決めつけない説明を添えます。
Step 4:インタビューガイド
| 対象群 | インタビュー質問 |
|---|---|
| 成功群 | どの場面で使い、どんな記録が残っていますか |
| 未活用群 | 使おうとした場面と、利用を妨げた条件は何ですか |
記入理由: 成果と背景を資料で確認できるようにします。
Step 5:成功・失敗ストーリー記録
記入理由: 語りだけでなく使った文書や機会を確かめます。
Step 6:促進・阻害要因と提言
| 要因の種類(促進/阻害) | 具体的な要因 | 頻度(複数事例で確認) | 改善提言 |
|---|---|---|---|
| 促進 | 会議前の上司との調整 | 2例中1例で確認 | 研修前に職場での検討機会を相談 |
| 阻害 | 議題にする場がない | 2例中1例で確認 | 短い共有会など代替機会を用意 |
記入理由: 頻度は選定した2例の範囲に限定します。
判断で間違えやすいこと
成功した例だけを広報用に選ぶ
見直し方: 未活用例も検討し、条件と障壁を説明する
理由: 再現に必要な支援を見つけるためです。
成功事例の割合を全体の効果として提示する
見直し方: 抽出方法を明示し、全体の割合は別の調査で確認する
理由: 極端な例を選んでいるためです。
参照資料と確認箇所
- Success case methodBetterEvaluation
- 参照箇所
- 本文; five key steps; Advice
- 本文との対応
- 最も成功した例と成功しなかった例を調べる方法で、平均的な成果を表すための抽出ではありません。
このページの引用情報
更新履歴
- — 内容照合で確認した記述・手順を訂正(U03)。入力欄の順序・数・ラベル・セクション構造を維持。
- — 出典に対応した説明へ更新し、手法固有の仮想記入例・判断例と更新履歴を追加。


