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WORKSHEET GUIDE

記入前に、使いどころと完成条件を確認

費用便益分析 洗い出しシートは、費用便益分析を会議や個人作業で実行に移すための入力シートです。所要の目安は2〜6ヶ月。分かる欄から仮置きし、未確定事項を次の確認課題として残してください。

このシートが役立つ場面

  • 道路・橋梁・港湾などインフラ整備で、社会的正当性と投資優先順位を示す必要があるとき
  • 規制・政策の費用と便益を比較し、選択肢間の効率性を根拠として示すとき
  • 複数の代替案のなかから費用対便益が最も高い方式・規模を選択するとき

参加者と準備

経済学・財政学の専門家(分析主担当)、事業担当者・エンジニア(費用情報提供)、統計・調査担当(WTP調査)。外部レビュアーを置くことが望ましい。

判断に使う資料、既存データ、関係者の認識差を持ち寄ると記入が進みます。

記入の順番

  1. 1. 基本情報分析の前提となる情報を記入する
  2. 2. 費用の洗い出し初期投資・運営・維持管理・機会費用・外部不経済を年次別に列挙する。埋没費用は除外
  3. 3. 便益の洗い出しと換算方法直接便益・間接便益・外部経済を列挙し、換算方法と根拠を記録する
  4. 4. 換算困難・除外した便益貨幣換算できなかった便益と、その理由を記録する(分析の限界の開示に使う)
  5. 5. 感度分析パラメータ結論に大きく影響するパラメータと変動幅を設定する
  6. 6. 完成チェック

完成の目安

  • 費用・便益一覧表(項目別・年次別)
  • NPV・B/C比・IRR計算シート
  • 感度分析表(主要パラメータ別)

レビュー時の注意

  • 便益の二重計上 — 例えば道路整備の便益として「時間短縮効果」と「土地価格上昇」を両方計上すると、同一便益を二度カウントする誤りになりやすい
  • 楽観的バイアス(optimism bias)— 便益推計は過大に、費用推計は過少になる傾向があり、「計画落下(planning fallacy)」と呼ばれる系統的誤謬が生じる。参照クラス予測(RCF)で補正する
  • 感度分析を省略したまま単一のNPV値だけを報告すると、不確実性が隠蔽されて意思決定者が誤った確信を持つ
EvalCompass Worksheet

費用便益分析 洗い出しシート

手法: 費用便益分析(Cost-Benefit Analysis)
まず費用と便益を網羅的に列挙してから、貨幣換算の方法と根拠を決定してください。換算が困難な項目は欄外に記録し、省略した理由を必ず明示します。

基本情報

分析の前提となる情報を記入する

費用の洗い出し

初期投資・運営・維持管理・機会費用・外部不経済を年次別に列挙する。埋没費用は除外

費用項目分類(直接/間接/外部)単位・数量金額(年次)備考・根拠

便益の洗い出しと換算方法

直接便益・間接便益・外部経済を列挙し、換算方法と根拠を記録する

便益項目分類(直接/間接/外部)換算方法(市場価格/WTP/代替市場/換算不可)金額(年次)換算根拠・出典

換算困難・除外した便益

貨幣換算できなかった便益と、その理由を記録する(分析の限界の開示に使う)

感度分析パラメータ

結論に大きく影響するパラメータと変動幅を設定する

パラメータ名中央値楽観値悲観値NPVへの影響度(高/中/低)

完成チェック