MSC ストーリー収集・選択シート
ストーリー収集フォーム(現場スタッフ記入用)と選択記録シート(会議用)の2部構成です。各サイクル終了後にファイリングし、フィードバック時に全層で共有してください。
MSC ストーリー収集・選択シート
基本情報
各サイクルの基本情報を記入
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
- プログラム名
- 若者の居場所(仮想)
- 報告期間(例: 2024年4月〜6月)
- 2026年9月
- 変化のドメイン
- 安心して過ごせる関係の変化
- ストーリー収集者名・所属
- 記録担当A・居場所スタッフ
- 収集日
- 2026年9月30日
記入理由: 変化を語る範囲を明確にします。
ストーリー記録(1エピソード=1枚)
「誰が・何をして・何が変わった・なぜそれが重要か」を具体的に記述。氏名は匿名化またはイニシャルで
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| 語り手(役割/属性) | 変化の内容(何が変わったか) | 変化が起きた経緯・背景 | なぜ最も重要と感じたか |
|---|---|---|---|
| 参加者A | 話さなくても滞在してよいと分かった | 職員が発言を求めず、静かな席を案内 | 人に合わせて無理をせずに居られた |
| 参加者B | 誘いを断ることが難しいと感じた | 毎週の誘いに返事を求められた | 居場所が負担にもなると気づいた |
記入理由: 正負の経験を並べ、同じ事業内の違いを残します。
| 語り手(役割/属性) | 変化の内容(何が変わったか) | 変化が起きた経緯・背景 | なぜ最も重要と感じたか |
|---|---|---|---|
第1層選択記録(現場チーム会議用)
収集したストーリーの中から最も重要な1〜3本を選び、選択理由を記録する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| 選択したストーリー(タイトルまたは要約) | 選択した理由(なぜ重要か) | 選択者名・会議日 |
|---|---|---|
| 話さなくても居られる | 会話量より参加の自由を大切にするという視点が得られた | 参加者代表・職員/2026年10月5日 |
記入理由: 選択理由に価値判断を明示します。
| 選択したストーリー(タイトルまたは要約) | 選択した理由(なぜ重要か) | 選択者名・会議日 |
|---|---|---|
上位層フィードバック欄
上位層からの選択結果と理由を受け取ったら記入する(フィードバックループの記録)
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
記入理由: 選ばれなかった経験を消しません。
サイクル振り返りチェック
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
- ☑ 確認済み: ストーリーには成功だけでなく困難・意外な変化も含まれている
- ☑ 確認済み: 選択理由を各層で記録した
- ☐ 未確認: フィードバックを下位層に伝えた
- ☑ 確認済み: 次サイクルへの改善点を記録した
記入理由: フィードバックは10月中旬の予定で、実施済みとは記しません。
記入前に、使いどころと完成条件を確認
MSC ストーリー収集・選択シートは、最重要変化法を会議や個人作業で実行に移すための入力シートです。手法全体の期間は「計画例:ストーリー収集1〜2週間+選択会議半日〜1日(サイクルを繰り返す)」を参考に、規模・体制に合わせて見積もります。分かる欄から仮置きし、未確定事項を次の確認課題として残してください。
このシートが役立つ場面
- 事前に想定していなかった変化やプログラムへの意図せぬ影響を把握したい
- 受益者・実施者・資金提供者の間で「成果の価値観」を対話・すり合わせたい
- 定量指標だけでは測りきれない、行動・態度・関係性の変化を記録したい
参加者と準備
受益者・コミュニティメンバー(ストーリー提供者)、現場スタッフ(収集・第1層選択)、プログラムマネジャー・上位意思決定者(上位層選択)。組織規模に応じて2〜4層
判断に使う資料、既存データ、関係者の認識差を持ち寄ると記入が進みます。
記入の順番
- 1. 基本情報各サイクルの基本情報を記入
- 2. ストーリー記録(1エピソード=1枚)「誰が・何をして・何が変わった・なぜそれが重要か」を具体的に記述。氏名は匿名化またはイニシャルで
- 3. 第1層選択記録(現場チーム会議用)収集したストーリーの中から最も重要な1〜3本を選び、選択理由を記録する
- 4. 上位層フィードバック欄上位層からの選択結果と理由を受け取ったら記入する(フィードバックループの記録)
- 5. サイクル振り返りチェック
完成の目安
- ストーリー記録集(ドメイン別)
- 各層の選択ストーリーと選択理由の記録
- サイクルごとの学習サマリー
レビュー時の注意
- 「最も重要な成功事例」と混同しがち — 失敗や想定外の悪影響のストーリーも収集対象であることを明示しないと、成功話ばかりが集まる
- フィードバックループを省略すると現場の学習効果が失われ、ただの報告作業に堕す
- 選択理由を記録せず「どのストーリーが選ばれたか」だけ記録すると、対話から得られる最大の価値が失われる
記入済みの仮想例を読む(入力内容は変わりません)
以下は説明用の仮想例です。若者の居場所で、参加者が1か月の経験を語り、運営チームが大切な変化を話し合います。
基本情報
- プログラム名
- 若者の居場所(仮想)
- 報告期間(例: 2024年4月〜6月)
- 2026年9月
- 変化のドメイン
- 安心して過ごせる関係の変化
- ストーリー収集者名・所属
- 記録担当A・居場所スタッフ
- 収集日
- 2026年9月30日
記入理由: 変化を語る範囲を明確にします。
ストーリー記録(1エピソード=1枚)
| 語り手(役割/属性) | 変化の内容(何が変わったか) | 変化が起きた経緯・背景 | なぜ最も重要と感じたか |
|---|---|---|---|
| 参加者A | 話さなくても滞在してよいと分かった | 職員が発言を求めず、静かな席を案内 | 人に合わせて無理をせずに居られた |
| 参加者B | 誘いを断ることが難しいと感じた | 毎週の誘いに返事を求められた | 居場所が負担にもなると気づいた |
記入理由: 正負の経験を並べ、同じ事業内の違いを残します。
第1層選択記録(現場チーム会議用)
| 選択したストーリー(タイトルまたは要約) | 選択した理由(なぜ重要か) | 選択者名・会議日 |
|---|---|---|
| 話さなくても居られる | 会話量より参加の自由を大切にするという視点が得られた | 参加者代表・職員/2026年10月5日 |
記入理由: 選択理由に価値判断を明示します。
上位層フィードバック欄
記入理由: 選ばれなかった経験を消しません。
サイクル振り返りチェック
- ☑ 確認済み: ストーリーには成功だけでなく困難・意外な変化も含まれている
- ☑ 確認済み: 選択理由を各層で記録した
- ☐ 未確認: フィードバックを下位層に伝えた
- ☑ 確認済み: 次サイクルへの改善点を記録した
記入理由: フィードバックは10月中旬の予定で、実施済みとは記しません。
判断で間違えやすいこと
感動的な成功談を集めればMSCになるとする
見直し方: 選択の対話・理由・フィードバックまで設計する
理由: 何を価値とみなすかを学ぶ工程が中心だからです。
1件の物語を全参加者の成果とする
見直し方: 語り手の経験と選択範囲を明示する
理由: 代表性を保証する抽出ではないためです。
参照資料と確認箇所
- Most significant changeBetterEvaluation
- 参照箇所
- Overview; Steps 4–7
- 本文との対応
- 物語を集めるだけでなく、選択理由の記録、語り手へのフィードバック、内容の確認を行います。
このページの引用情報
更新履歴
- — 出典に対応した説明へ更新し、手法固有の仮想記入例・判断例と更新履歴を追加。


