WORKSHEET GUIDE
記入前に、使いどころと完成条件を確認
プロセストレーシング 証拠テストシートは、プロセストレーシングを会議や個人作業で実行に移すための入力シートです。所要の目安は単一事例の場合2〜6か月。分かる欄から仮置きし、未確定事項を次の確認課題として残してください。
このシートが役立つ場面
- 「なぜこのプログラムは機能したか(または機能しなかったか)」という因果メカニズムの解明が目的
- 少数の事例(1〜数事例)を深く分析することで、因果連鎖の具体的な経路を追跡したい
- 先行する量的評価で効果が示されたものの、そのメカニズムが不明であり、文脈を踏まえて解明したい
参加者と準備
質的研究・事例研究の経験がある評価者1〜2名。文書分析・インタビューを担当するフィールド調査員との連携。キー情報提供者(プログラム担当者・政策立案者等)へのアクセスが必要
判断に使う資料、既存データ、関係者の認識差を持ち寄ると記入が進みます。
記入の順番
- 1. 基本情報評価の基本情報を記入してください
- 2. 因果仮説の定式化主仮説と競合仮説を事前に記入する(証拠収集前に確定すること)
- 3. 期待される証拠シグナル(事前定義)各仮説が正しい場合に発見されるべき具体的な証拠を事前にリストアップし、テスト種類を決定する
- 4. 証拠収集と判定収集した証拠を記録し、各テストの結果を記入する
- 5. 因果メカニズムの結論証拠テストの結果を統合して因果メカニズムを記述する
- 6. 分析チェックリスト
完成の目安
- 因果メカニズムの図解(プログラム→メカニズム→アウトカムの連鎖)
- 証拠テスト結果の一覧表(各仮説×各証拠×テスト種類×判定)
- 競合仮説の採否の根拠
レビュー時の注意
- 「証拠テスト」を実施せず物語を構築する——時系列の記述が「プロセストレーシング」と混同されることが多い。仮説を事前に定式化し、証拠テストで識別することが手法の核心
- 競合仮説の検討を省略する——最初から結論を決めて証拠を集めると確証バイアスに陥る。必ず代替仮説を立て、どちらが証拠に整合するかを比較する
- smoking gun の過度な求め——単一の決定的証拠がなくても、複数のhoop testを通過した証拠の積み重ねが因果の根拠になり得る。証拠の多様性を活用する
先に読むと進めやすいガイド
EvalCompass Worksheet
プロセストレーシング 証拠テストシート
手法: プロセストレーシング(Process Tracing)
このシートは因果仮説を定式化し、証拠テストを体系的に実施するためのテンプレートです。分析前に仮説と期待される証拠シグナルを記入してください。
基本情報
評価の基本情報を記入してください
因果仮説の定式化
主仮説と競合仮説を事前に記入する(証拠収集前に確定すること)
| 仮説番号 | 仮説の内容(XはメカニズムMを通じてYを生んだ) | 主/競合の別 |
|---|---|---|
期待される証拠シグナル(事前定義)
各仮説が正しい場合に発見されるべき具体的な証拠を事前にリストアップし、テスト種類を決定する
| 仮説番号 | 期待される証拠シグナル | 証拠テスト種類(hoop/smoking gun/doubly-decisive/straw) | 証拠が見つかった場合の判定 | 証拠が見つからなかった場合の判定 |
|---|---|---|---|---|
証拠収集と判定
収集した証拠を記録し、各テストの結果を記入する
| 証拠番号 | 証拠の内容・出典 | 対応する仮説 | テスト結果(支持/反証/判定不能) |
|---|---|---|---|
因果メカニズムの結論
証拠テストの結果を統合して因果メカニズムを記述する