傾向スコアマッチング 設計・診断シート
基本情報
評価の基本情報を記入してください
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
- 事業名・プログラム名
- 職業相談の評価
- 分析実施者
- 分析担当A(仮想)
- 使用データとその出典
- 介入前調査と就職記録(仮想)
- 作成日
- 2026年7月1日(仮想)
記入理由: 観測時点を介入前後で区別します。
交絡因子リスト
介入の受否と結果変数の両方に影響する変数を網羅的にリストアップし、観測可否を記入する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
| 変数名 | 介入との関連(高/中/低) | 結果との関連(高/中/低) | データあり?(○/×) | 代替変数(×の場合) |
|---|---|---|---|---|
| 介入前の就職経験 | 高という仮説 | 高という仮説 | ○ | — |
| 介入前の就職意欲 | 高という仮説 | 高という仮説 | × | 適切な代替なし。未観測交絡の限界として残す |
記入理由: 関連の強さは例の仮説で、実測結果ではありません。
| 変数名 | 介入との関連(高/中/低) | 結果との関連(高/中/低) | データあり?(○/×) | 代替変数(×の場合) |
|---|---|---|---|---|
傾向スコアモデルの設定
モデルに含める変数と関数形を記入する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
- 傾向スコア推定モデル(ロジスティック回帰等)
- ロジスティック回帰を候補とする
- 投入する共変量一覧
- 年齢、就職経験、教育歴(全て介入前)
- 交互作用項・二乗項(あれば)
- 必要性をバランス診断で検討
- モデルの診断方法(予測精度だけでなく重なり・マッチ後のバランスを確認)
- AUCを成功条件とせず、重なりと共変量バランスを優先
記入理由: モデルはマッチングの手段です。
マッチング手法と共通サポートの確認
使用するマッチング手法と共通サポートの確認結果を記入する
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
- マッチング手法(最近傍・カーネル等)
- 最近傍1対1を試す計画
- マッチング後の介入群サンプル数
- 3人(算式例)
- マッチング後の対照群サンプル数
- 3人(算式例)
- 共通サポート外として除外した個体数と割合
- 説明表では除外数未設定。実分析で人数と割合を報告
- バランス診断の結果概要(SMD最大値等)
- 説明表には属性データがないため未算出
記入理由: 成果だけの表でSMDを捏造しません。
分析チェックリスト
この項目の記入例(仮想例)
説明用の仮想例です。ご自身の事業に合わせて記入してください。入力内容は変わりません。
- ☐ 未確認: 交絡因子のリストを専門家・先行研究に基づいて作成した
- ☐ 未確認: 傾向スコアモデルの診断と両群の重なりを確認し、予測精度だけで適否を決めていない
- ☐ 未確認: マッチング後の共変量をSMDや分布で確認し、判断基準と残る差を記録した
- ☐ 未確認: ラブプロット(Love plot)またはバランス診断表を作成した
- ☐ 未確認: 共通サポートを確認し、外れた個体の扱いを記録した
- ☑ 確認済み: 推定する平均効果の対象を明示し、除外により元の処置群全体のATTと異なるかを確認した
- ☐ 未確認: 感度分析(Rosenbaum bounds等)を実施した
- ☑ 確認済み: 未観測交絡の可能性と限界を報告書に明記した
記入理由: 推定対象は対応できた参加者の平均差と明記し、全参加者ATTへ一般化できるかは別途確認します。属性診断と感度分析は未実施です。
記入前に、使いどころと完成条件を確認
傾向スコアマッチング 設計・診断シートは、傾向スコアマッチングを会議や個人作業で実行に移すための入力シートです。手法全体の期間は「計画例:データ整備に1〜2週間、分析・診断に1〜2週間」を参考に、規模・体制に合わせて見積もります。分かる欄から仮置きし、未確定事項を次の確認課題として残してください。
このシートが役立つ場面
- ランダム化ができない観察データ(行政記録・既存調査)を用いて、プログラム参加者と非参加者を比較したい
- 参加者の特性が対照群と異なることが明らかで、特性を揃えたうえで比較する必要がある
- 共変量(交絡因子)のデータが豊富に揃っており、未観測交絡の問題が比較的小さいと考えられる場面
参加者と準備
統計解析ソフト(R: MatchIt、Stata等)を扱える計量経済学・統計の専門家1〜2名。共変量の選択には対象分野の専門知識が必要
判断に使う資料、既存データ、関係者の認識差を持ち寄ると記入が進みます。
記入の順番
- 1. 基本情報評価の基本情報を記入してください
- 2. 交絡因子リスト介入の受否と結果変数の両方に影響する変数を網羅的にリストアップし、観測可否を記入する
- 3. 傾向スコアモデルの設定モデルに含める変数と関数形を記入する
- 4. マッチング手法と共通サポートの確認使用するマッチング手法と共通サポートの確認結果を記入する
- 5. 分析チェックリスト
完成の目安
- 傾向スコア推定モデルの結果(係数・モデル適合統計)
- マッチング前後の共変量バランス診断表・ラブプロット
- 対象集団を明記した平均差・効果推定値と不確実性
レビュー時の注意
- 「PSMで交絡を除去できた」という過信——観測できた変数に関するバランスは改善されるが、未観測変数による交絡は残る。感度分析の実施と、未観測交絡の可能性に関する率直な議論が不可欠
- バランス診断を省略しない。標準化差や分布の図などでマッチ後の違いを検討し、単一の指標や図を因果比較の成立保証にしない。
- 共通サポートの確認を怠る——傾向スコアが介入群と対照群でほぼ重複しない場合、マッチングは外挿になり信頼できる比較ができない
記入済みの仮想例を読む(入力内容は変わりません)
説明用の仮想例です。介入前の属性で3組を対応させた仮想的な説明表です。効果を検証できる標本数を示すものではありません。
基本情報
- 事業名・プログラム名
- 職業相談の評価
- 分析実施者
- 分析担当A(仮想)
- 使用データとその出典
- 介入前調査と就職記録(仮想)
- 作成日
- 2026年7月1日(仮想)
記入理由: 観測時点を介入前後で区別します。
交絡因子リスト
| 変数名 | 介入との関連(高/中/低) | 結果との関連(高/中/低) | データあり?(○/×) | 代替変数(×の場合) |
|---|---|---|---|---|
| 介入前の就職経験 | 高という仮説 | 高という仮説 | ○ | — |
| 介入前の就職意欲 | 高という仮説 | 高という仮説 | × | 適切な代替なし。未観測交絡の限界として残す |
記入理由: 関連の強さは例の仮説で、実測結果ではありません。
傾向スコアモデルの設定
- 傾向スコア推定モデル(ロジスティック回帰等)
- ロジスティック回帰を候補とする
- 投入する共変量一覧
- 年齢、就職経験、教育歴(全て介入前)
- 交互作用項・二乗項(あれば)
- 必要性をバランス診断で検討
- モデルの診断方法(予測精度だけでなく重なり・マッチ後のバランスを確認)
- AUCを成功条件とせず、重なりと共変量バランスを優先
記入理由: モデルはマッチングの手段です。
マッチング手法と共通サポートの確認
- マッチング手法(最近傍・カーネル等)
- 最近傍1対1を試す計画
- マッチング後の介入群サンプル数
- 3人(算式例)
- マッチング後の対照群サンプル数
- 3人(算式例)
- 共通サポート外として除外した個体数と割合
- 説明表では除外数未設定。実分析で人数と割合を報告
- バランス診断の結果概要(SMD最大値等)
- 説明表には属性データがないため未算出
記入理由: 成果だけの表でSMDを捏造しません。
分析チェックリスト
- ☐ 未確認: 交絡因子のリストを専門家・先行研究に基づいて作成した
- ☐ 未確認: 傾向スコアモデルの診断と両群の重なりを確認し、予測精度だけで適否を決めていない
- ☐ 未確認: マッチング後の共変量をSMDや分布で確認し、判断基準と残る差を記録した
- ☐ 未確認: ラブプロット(Love plot)またはバランス診断表を作成した
- ☐ 未確認: 共通サポートを確認し、外れた個体の扱いを記録した
- ☑ 確認済み: 推定する平均効果の対象を明示し、除外により元の処置群全体のATTと異なるかを確認した
- ☐ 未確認: 感度分析(Rosenbaum bounds等)を実施した
- ☑ 確認済み: 未観測交絡の可能性と限界を報告書に明記した
記入理由: 推定対象は対応できた参加者の平均差と明記し、全参加者ATTへ一般化できるかは別途確認します。属性診断と感度分析は未実施です。
判断で間違えやすいこと
介入後の意欲をマッチング変数に使う
見直し方: 介入前の属性と因果関係を踏まえて変数を選ぶ
理由: 介入で変わる変数を調整すると推定対象が変わるためです。
AUCが高いので比較可能とする
見直し方: マッチ後のバランスと共通サポートを評価する
理由: 介入参加の予測力と比較の妥当性は別だからです。
参照資料と確認箇所
- Impact Evaluation in Practice, Second EditionPaul J. Gertlerほか/World Bank・Inter-American Development Bank · 2016
- 参照箇所
- Chapter 7: Difference-in-Differences / Chapter 8: Matching
- 本文との対応
- 共通サポートと共変量バランスを確認しても、未観測交絡がないことを証明できません。
このページの引用情報
更新履歴
- — 定義と適用条件の出典を確認し、仮想事例、判断理由、全欄の記入例を追加。未確認の歴史・普及に関する断定を整理。 既存の手順・留意点も点検し、固定的な人数・閾値や制度の一般化を調整。 入力欄の位置・型・個数を保ち、フォームの固定条件や閾値の表記を修正。


