WORKSHEET GUIDE
記入前に、使いどころと完成条件を確認
RDD設計・診断チェックシートは、回帰不連続デザインを会議や個人作業で実行に移すための入力シートです。所要の目安はデータ整備に1〜3週間、分析・診断に1〜2週間。分かる欄から仮置きし、未確定事項を次の確認課題として残してください。
このシートが役立つ場面
- プログラムの受給資格がテストスコア・収入・年齢などの数値的な閾値ルールで決まっており、そのデータが入手可能
- 教育プログラム(成績基準による選抜)・社会保障(所得ラインによる受給資格)・補助金など閾値が明確な行政プログラムの遡及評価
- ランダム化や自然実験のような設定が存在せず、閾値ルールが唯一の外生的変異源である場面
参加者と準備
計量経済学・統計の専門家1〜2名。行政データ・スコアデータへのアクセス権限を持つデータ管理者との連携が必要
判断に使う資料、既存データ、関係者の認識差を持ち寄ると記入が進みます。
記入の順番
- 1. 基本情報評価の基本情報を記入してください
- 2. 閾値ルールの特定介入の受否を決定するルールを具体的に記入する
- 3. 識別仮定の検証計画実施する検証テストとその方法を記入する
- 4. 推定設定分析設定の根拠を記入する
- 5. 設計チェックリスト
完成の目安
- RDDプロット(ランニング変数×結果変数の散布図+局所多項式フィット)
- 不連続推定量・標準誤差・信頼区間の表
- ロバスト性検定結果(帯域幅変更・プラセボ閾値等)
レビュー時の注意
- ランニング変数の操作を確認しない——閾値直下に不自然に対象者が集中していないかMcCrary検定を省略すると、識別の根拠が崩れていても気づかない
- 帯域幅の恣意的な設定——研究者が好む結果が出る帯域幅を選ぶことで推定値を操作できる。必ず最適帯域幅選択アルゴリズムを使い、複数の帯域幅での安定性を示す
- 閾値付近以外の対象者への一般化——「閾値付近の効果」が示されたに過ぎないのに「プログラム全体の効果」として解釈する誤り
先に読むと進めやすいガイド
EvalCompass Worksheet
RDD設計・診断チェックシート
手法: 回帰不連続デザイン(Regression Discontinuity Design)
RDDの信頼性はランニング変数の操作がないことと、閾値付近での連続性仮定に依存します。以下のチェックリストで設計を検証してください。
基本情報
評価の基本情報を記入してください
閾値ルールの特定
介入の受否を決定するルールを具体的に記入する
識別仮定の検証計画
実施する検証テストとその方法を記入する
| 検証テスト | 実施方法 | 結果の判断基準 |
|---|---|---|
推定設定
分析設定の根拠を記入する