「申請につながった」を数えられる形にする
説明用の仮想例です。相談支援の追跡で、実施量と行動の変化を定義します。
| 項目 | 記入例 | 理由 |
|---|---|---|
| 指標 | 相談から1か月以内に申請を開始した人数 | 相談と確認の期間を固定する |
| 分母 | 追跡対象20人、状況を把握できた15人 | 未確認5人を消さない |
| 仮の結果 | 15人中9人が開始 | 把握できた人の割合は60% |
| 補足 | 開始できなかった理由を分類 | 件数の増減に対する改善案を検討する |
この例から判断できること
確認できなかった人をゼロと扱うことも、分母から説明なく外すこともしません。目標値と観察結果は別欄に置きます。
判断で間違えやすいこと
測定しやすい満足度だけを主要指標にする
見直し方: 申請行動を知りたいなら開始状況と障害を確認する
理由: 問いと指標のずれを防ぐためです。
「利用率」とだけ書いて担当者ごとに分母を変える
見直し方: 対象期間、分子、分母、除外と欠測の扱いを定義する
理由: 同じ名前でも別の数値になるためです。
次に手を動かす
一つの指標について測定方法・判断基準・欠測の扱いと収集担当を記入する
よくある質問
評価指標とは何ですか?
評価で確かめたい変化や実施状況を、観察できる形にした項目です。数値に限らず、質的な記述も指標になります。指標は「何を測るか」であり、「どこまで行けば良いか」を示す目標値とは別に置きます。
KPIと評価指標は同じですか?
重なる部分はありますが同じではありません。KPIは管理上の重要指標、評価指標は評価クエスチョンに答えるための証拠です。
満足度はアウトカム指標ですか?
満足度は有用な補助情報ですが、それだけで成果を示すのは弱いです。理解、行動、状態の変化と組み合わせます。
指標はいくつ必要ですか?
共通の適正数はありません。主要な問いに必要な指標を選び、収集と分析の担当者が継続できる量に調整します。
参照資料と確認箇所
- CDC Program Evaluation Framework, 2024Centers for Disease Control and Prevention · 2024
- 参照箇所
- Steps 3–4: Focus the Evaluation Questions and Design / Gather Credible Evidence
- 本文との対応
- 目的・問い・指標・収集方法の対応と実現可能性
- Glossary of Key Terms in Evaluation and Results-Based Management for Sustainable Development (Second Edition)OECD · 2023
- 参照箇所
- Outcomes / Outputs(本文 p.45)
- 本文との対応
- 産出と成果の定義、および知識・技能変化の分類が枠組みによって異なること
このページの引用情報
更新履歴
- — ガイド横断点検で、指標の形式、成果区分と因果判断、表の読み方、SVI2026の適用範囲を該当箇所で明確化。
- — 「評価指標とは」を先頭に据えた定義先行の導入に変更。指標の種類の一覧表と、評価指標の定義に関するFAQを追加。
- — 原典へのリンク、定義の適用範囲、仮想の完成例と判断例を追加。根拠のない固定件数・時期の助言を見直し。






