継続率と利用者の経験を統合する
説明用の仮想例です。相談サービスの継続利用を改善するため、記録と任意のインタビューを照合します。
| 量的な観察 | 質的な観察(架空) | 統合した判断 |
|---|---|---|
| 平日昼の利用者で継続が少ない | 仕事との調整が難しいとの語り | 内容だけでなく時間帯の制約を追加確認 |
| 満足度は高い | 相談相手には感謝しているが手続きが進まない | 体験への評価と行動の成果を別に判断 |
| 一部の利用者は継続 | 同僚の紹介で日程を調整できた | 利用を支える条件として調べる |
この例から判断できること
数字の対象と聞き取りの対象が同じ範囲かを確認します。不一致を消さず、追加確認が必要な仮説として残します。
判断で間違えやすいこと
アンケートとインタビューを別々に掲載して終える
見直し方: 問いごとに両方の結果と統合した解釈を並べる
理由: 二つの結果が判断にどう関わるかを示すためです。
一致したので結論は確実とする
見直し方: 共通の偏りと、反対の事例の有無を確認する
理由: 同じ人の自己報告を繰り返しただけの可能性があるためです。
次に手を動かす
混合研究法シートで問いごとの統合時点と比較方法を決める
よくある質問
混合研究法は大規模な調査でないと使えませんか?
いいえ。小規模事業でも、短いアンケートに数件のインタビューを組み合わせるなど、目的と負担に合わせて実施できます。
量的データと質的データの結果が違う場合はどうしますか?
どちらかを捨てるのではなく、対象者、時期、質問の意味、回答しにくさなどを確認します。不一致自体が重要な発見になることがあります。
二つの調査を行えば混合研究法になりますか?
必ずしもなりません。両方のデータを同じ評価クエスチョンに結び付け、統合して解釈する設計が必要です。
参照資料と確認箇所
- Best Practices for Mixed Methods Research in the Health SciencesJohn W. Creswell / Ann Carroll Klassen / Vicki L. Plano Clark / Katherine Clegg Smith(NIH OBSSR) · 2011
- 参照箇所
- The Nature and Design of Mixed Methods Research(本文 pp.4–9)
- 本文との対応
- 量的・質的研究の意図的統合、並行型と逐次型の設計
- Quality in qualitative evaluation (QQE)HM Treasury / Evaluation Task Force
- 参照箇所
- 4. The framework(Sample 7–8 / Analysis 12 / Reporting 14 / Ethics 17)
- 本文との対応
- 対象選定理由、異なる見方と否定事例、解釈への道筋、同意と秘密保持
このページの引用情報
更新履歴
- — 方法の原典と実務上の整理を区別し、固有の仮想例・判断例・次の行動を追加。分類や測定条件の断定を見直し。




