相談支援の追跡調査の説明を点検する
説明用の仮想例です。支援を受けた人に、任意で1か月後の状況を聞く計画です。
| 確認点 | 説明・運用の例 | 残す判断 |
|---|---|---|
| 任意性 | 答えなくても相談の利用条件は変わらない | 支援担当者から回答状況を見えなくする |
| 利用範囲 | 改善検討に使い、公開は個人を推測できない集計のみ | 閲覧者と保存期限を決める |
| 撤回 | 対応表を破棄する前までは該当データを削除できる | 対応表を破棄した後は個別削除できないことを説明 |
| 報告 | 少人数の属性組み合わせを掲載しない | 本人が分かる語りが残っていないか点検 |
この例から判断できること
説明書への署名だけで任意性が確保されたとは判断しません。理解の確認と、断っても支援上不利益がない実際の運用が必要です。
判断で間違えやすいこと
名前を消したので匿名になったとする
見直し方: 属性の組合せと事例の内容から推測できないか点検する
理由: 小規模な場では間接情報から本人が分かるためです。
都合の悪い結果を本人保護の理由で全て省く
見直し方: 個人を守る範囲で集計・表現を変え、限界と課題を伝える
理由: 秘密保持と結果の公正な報告を両立させるためです。
次に手を動かす
評価倫理シートで任意性・利用範囲・撤回・公開方法を点検する
よくある質問
匿名アンケートなら同意は不要ですか?
匿名であっても、調査の目的、任意性、情報の扱いを説明することが重要です。組織の規程や対象者の状況に応じて、必要な手続きを確認します。
小さな事業でも個人情報管理は必要ですか?
必要です。対象者が少ないほど、属性や自由記述の組み合わせで個人が推測されやすくなるため、特に注意します。
ネガティブな評価結果は公開すべきですか?
隠すのではなく、根拠・限界・改善策とともに誠実に扱うことが信頼につながります。ただし、個人や小集団への不当な影響がないよう表現と公開範囲を検討します。
参照資料と確認箇所
- Guiding PrinciplesAmerican Evaluation Association
- 参照箇所
- Systematic Inquiry / Integrity / Respect for People
- 本文との対応
- 方法と限界の説明、誠実な報告、同意・秘密保持・危害回避
- Quality in qualitative evaluation (QQE)HM Treasury / Evaluation Task Force
- 参照箇所
- 4. The framework(Sample 7–8 / Analysis 12 / Reporting 14 / Ethics 17)
- 本文との対応
- 対象選定理由、異なる見方と否定事例、解釈への道筋、同意と秘密保持
このページの引用情報
更新履歴
- — 方法の原典と実務上の整理を区別し、固有の仮想例・判断例・次の行動を追加。分類や測定条件の断定を見直し。





