自治体の相談案内を改善する判断を分ける
説明用の仮想例です。新しい相談窓口の案内を地区ごとに順次届ける計画です。
| 知りたいこと | 使う資料・設計 | 判断できる範囲 |
|---|---|---|
| 案内は届いたか | 送付記録と受け取りの確認 | 実施と到達 |
| 相談は増えたか | 案内前後の件数と季節変動 | 観察された変化 |
| 案内による増加か | 導入時期と比較地区の条件を事前に設計 | 仮定を満たす場合の因果推定 |
この例から判断できること
効果検証が必要なら、配布後に似た地区を探すだけで済ませず、配布条件と記録方法を事前に決めます。相談増加が望ましい成果かも利用者の状況と合わせて判断します。
判断で間違えやすいこと
ロジックモデルを書いたのでEBPMが完了したとする
見直し方: 未確かな経路を問いにし、データと政策判断を結ぶ
理由: 図は検証と改善の出発点だからです。
実績が蓄積してから比較設計を考える
見直し方: 開始前に必要な比較条件とデータを確認する
理由: 介入前の情報は後から取り直せないことがあるためです。
次に手を動かす
政策判断に必要な問いを評価マトリクスへ整理する
よくある質問
EBPMではRCTが必須ですか?
必須ではありません。RCTは強力な手法ですが、政策目的、倫理、実務制約、データ環境に応じて適切な手法を選びます。
行政データだけで評価できますか?
可能な場合もあります。ただし行政データが評価クエスチョンに対応しているか、欠測や定義の問題がないか確認が必要です。
EBPMと通常の評価は何が違いますか?
EBPMは政策判断に根拠を使うことを強調します。評価はそのための設計、測定、分析、学習の手段です。
参照資料と確認箇所
- 内閣府におけるEBPMへの取組内閣府
- 参照箇所
- 冒頭のEBPMの定義(最終更新:令和8年8月)
- 本文との対応
- 政策目的を明確にし合理的根拠に基づいて政策を企画すること
- Magenta Book Annex A analytical methods for use within an evaluationHM Treasury / Evaluation Task Force · 2026
- 参照箇所
- A1. Theory-based methods / A2. Experimental and quasi-experimental methods
- 本文との対応
- 評価目的に応じた理論ベース・実験・準実験手法の選択
このページの引用情報
更新履歴
- — 原典へのリンク、定義の適用範囲、仮想の完成例と判断例を追加。根拠のない固定件数・時期の助言を見直し。









